生成AIスライド作成ツール4選を徹底比較! Gemini・Gamma・イルシル・Felo、ビジネスユースの最適解は?

公開: 2025年3月10日 更新: 2025年11月26日

はじめに

会議資料や提案書の作成に追われるビジネスパーソンにとって、「生成AIによるスライド作成」は注目の技術です。テキストで指示するだけで、面倒なレイアウト調整やデザイン作業をAIが肩代わりしてくれます。
しかし、Googleの「Gemini」をはじめ、デザイン性に優れる「Gamma」、国産で安心の「イルシル」、リサーチ機能が特徴の「Felo」など、選択肢は多岐にわたります。
本記事では、BtoB領域のテクノロジーに精通する編集部が、これらの主要4サービスを「スライド作成」という目的に絞って徹底比較。各ツールの強み・弱み、想定される利用シーン、そして実際の「利用感」レビューに基づき、あなたのビジネスに最適なツール選びをサポートします。

AIスライド作成ツールとは? なぜ今、BtoBで注目されるのか

・スライド作成における従来の課題 
 ⇒ 時間、デザインスキル、構成案の悩み
・生成AIが解決できること
 ⇒ たたき台の高速作成、デザインの自動化、情報整理
・BtoBビジネスにおける活用メリット
 ⇒ 提案資料の迅速化、社内報告資料の効率化、非デザイナーでも質の高い資料作成が可能に

比較対象! 主要AIスライド作成ツール4選の特徴

比較する4つのツールの概要を簡潔にご紹介します。

Gemini (Gemini in Google スライド)

特徴:Google スライドとシームレスに連携。
強み: 既存のGoogleドキュメントからスライドを生成可能。プロンプトによる画像生成もスライド内で完結。
利用感/評価:すでにGoogle Workspaceを導入している企業なら、追加学習コストが低く、最も手軽に試せる。

Gamma (ガンマ)

特徴:洗練されたデザインテンプレートが豊富。スライドだけでなく、Webページやドキュメント形式での生成も可能。
強み:「カード形式」での編集が直感的。デザイン性を重視するなら最有力候補。
利用感/評価:生成されるスライドのクオリティが平均的に高く、特に顧客向けのプレゼン資料作成で評価が高い。無料クレジット(400)で十分試用できる。

イルシル

特徴:日本企業が開発・運営する、日本語に特化したツール。
強み:日本のビジネスシーンに適したシンプルなデザインテンプレートが多い。UIやサポートが日本語で完結しており、初心者でも安心。
利用感/評価:海外ツール特有の違和感がなく、直感的に操作可能。特に社内資料や堅実な提案書作成に向いていると評価されている。

Felo (AI PPT メーカー)

特徴:AIによる情報収集(リサーチ)機能とスライド生成が一体化している。
強み:テーマを投げるだけで、AIがWeb上の関連情報を収集・整理し、それを基にスライド構成案から生成してくれる。WordやPDFからの生成にも対応。
利用感/評価:リサーチ段階からAIに任せたい場合に非常に強力。情報収集の手間を大幅に削減できる点がユニーク。

BtoB視点で徹底比較! 用途別AIスライド作成ツール

4つのツールを具体的な比較一覧表とシナリオで評価しました。

比較一覧表

比較軸Gemini in Google スライドGammaイルシルFelo
主な特徴Google Workspaceとの完全連携高いデザイン性・Webページ生成日本語特化・国内ビジネス向きAIリサーチ機能との連携
日本語対応◎ (UI・生成)◯ (UI・生成)◎ (UI・生成・サポート)◎ (UI・生成)
デザイン性△ (Googleスライド依存)◎ (洗練・豊富)◯ (ビジネス向け・シンプル)◯ (標準的)
独自機能ドキュメントからの生成カード型編集・Web公開日本語構成案の精度Webリサーチからの自動生成
料金
(無料枠)
Google Workspace利用料に準拠◯ (400クレジット付与)◯ (機能制限あり)◯ (機能制限あり)
出力形式Googleスライド (PPTX等)PDF, PPTXPDF, PPTX (※有料)PPTX, PDF

シナリオ

【シナリオ1】社内会議・報告資料を「最速」で作りたい

【推奨】Gemini または イルシル
【理由】
Gemini:すでに利用中のGoogleドキュメント(議事録やメモ)から直接スライドを生成でき、最も効率的。
イルシル:シンプルなフォーマットが求められる社内資料に強く、日本語のニュアンスを汲んだ構成案を素早く作れる。

【シナリオ2】顧客向けの「デザイン性が高い」提案資料を作りたい

【推奨】 Gamma
【理由】デザインテンプレートが豊富で、ビジュアル的に洗練されたスライドが最も簡単に作れる。テキストを入力するだけでデザインが自動で整うため、デザインスキルがなくても「見栄えの良い」資料が完成する。

【シナリオ3】特定のテーマに関する「リサーチ」から資料作成まで一気通貫で行いたい

【推奨】 Felo
【理由】独自のAIリサーチ機能が強み。市場動向や競合調査など、情報収集が必要なスライド作成において、リサーチと構成案作成の手間を大幅に削減できる。

まとめ

まずは無料枠で「目的」に合うかを試しましょう!

今回紹介した4ツールは、すべて無料プランまたはトライアルが提供されています。
AIスライド作成ツールは万能ではなく、あくまで「強力なたたき台作成アシスタント」であると認識することが重要。最終的なブラッシュアップは人間が行う必要がある。

結論

既存環境(Google)での効率化なら ⇒ Gemini
デザイン重視の対外資料なら ⇒ Gamma
日本語の使いやすさ・国内ビジネスなら ⇒ イルシル
リサーチからの高速作成なら ⇒ Felo

まずは自社の主な利用目的に合わせて、これらのツールを試し、その「利用感」を体感することをお勧めします。

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