資料ダウンロードページってなに?作成で注意すべきことは?【初心者向け】

Webサイトを制作・運営している場合、訪問者になにかしらの資料を提供したいと考える方が多いかと思います。
その際に必要となるのが資料ダウンロードページです。
この記事では、「資料ダウンロードページを作りたいけど、何から始めればいいかわからない。」「作成する上で注意が必要なことについて知りたい!」という方向けに、資料ダウンロードページの役割や作成方法、そして注意すべきことまで、基本的な部分について、初心者の方にもわかりやすく簡潔に解説します。

1.資料ダウンロードページとは

資料ダウンロードページとは、Webサイト上で訪問者が資料をダウンロードできるように設けられたページです。
ホワイトペーパー、電子書籍、事例紹介、製品パンフレットなど、様々な形式の資料を提供することができます。

2.資料ダウンロードページの役割

資料ダウンロードページは、単に資料を提供するだけでなく、以下のような重要な役割を果たします。

・リード獲得
 資料ダウンロードと引き換えに、訪問者の氏名やメールアドレスなどの情報を収集することができます。これらの情報は、メールマーケティングや営業活動などに活用できます。

・潜在顧客の関係構築
 ダウンロードした資料の内容を基に、訪問者に有益な情報を提供し、関係性を深めることができます。

・ブランド認知度の向上
 資料を通じて、自社の製品やサービスの価値を伝えることができます。

・コンテンツマーケティング
 資料をコンテンツとして活用することで、Webサイトへの訪問者数を増やし、検索エンジンでの上位表示を目指すことができます。

3.資料ダウンロードページの作成方法

Webサイトで資料ダウンロードページの主な作成方法は、下記となります。

・コードを編集して自作する
 HTML、CSS、JavaScript を使って、資料ダウンロードページをコーディングする方法もあります。
 この方法であれば、より自由度の高いデザインや機能を実装することができますが、プログラミング知識が必要となります。

・コンテンツ管理システム(CMS)を利用する
 WordPressなどのCMSを利用すれば、プログラミング知識がなくてもノーコードで作成できます。

・有料サービスを利用する
 資料ダウンロードページ作成の有料サービスを提供している会社は、たくさんあります。
 会社を選ぶ際には、必要な機能が備わっているかどうか、予算に合うかどうかを確認しましょう。

ご参考までに、弊社では下記のような資料ダウンロードページを設けております。

ハイペリオン(Consulting&IT)会社紹介 資料ダウンロード

4.資料ダウンロードページ作成時の注意すべきこと

実際に資料ダウンロードページを作成する際の注意事項について、下記に2つご紹介します。

① スパム(セキュリティ)対策

スパムとは

スパムとは、主にインターネット上で、受信者に望まれないメッセージや情報を大量に送信する行為です。
様々な形態で存在し、スパム対策を実施していない場合は以下のような問題を引き起こします。

・迷惑行為
 受信者の時間を無駄にしたり、気分を害したりします。

・情報漏洩
 個人情報や機密情報が漏洩するリスクがあります。

・金銭被害
  架空請求やフィッシング詐欺などの被害につながります。

・ウェブサイトの評判低下
  スパム行為が原因で、ウェブサイトの評判が低下する可能性があります。

・検索エンジンからの評価低下
  スパム行為が原因で、検索エンジンからの評価が低下する可能性があります。

しかしながら、必要な対策を行えば問題はないので、必ずスパム対策を実施しましょう。
主な対策は下記となります。

スパム対策

入力項目の制限

不正アクセスを防ぐために、フォームの入力項目を制限する必要があります。
・不要な項目を削除
・入力できる文字種を制限
・入力できる文字数を制限
など、状況に応じて適切な制限を設定しましょう。

Google reCAPTCHA(リキャプチャ)を導入する

Google reCAPTCHA(リキャプチャ)は、Webサイト上のフォームやログインページなどに導入することで、スパムボットによる悪質なアクセスを自動的に判別し、遮断することができる無料サービスです。
弊社のサイトでもreCAPTCHA v3を導入しております。

脆弱性対策

Webサイト自体に脆弱性が存在しないように定期的に脆弱性診断を行い、脆弱性が発見された場合は速やかに修正する必要があります。
脆弱性診断には、下記の方法があります。
・外部業者による診断
・自社による診断

② ダウンロード資料のWeb検索結果表示

ダウンロード対象資料がWeb検索結果に表示される!?

ダウンロード対象資料をサーバー内に格納している場合、一般的にはWeb検索結果に表示されることはありません。
ただし、状況によっては、検索結果に表示される可能性があります。

検索結果に表示される原因

ファイル名やメタ情報に検索クエリと関連するキーワードが含まれている場合

検索エンジンは、Webページだけでなく、ファイル名やメタ情報などもインデックス化します。
そのため、ダウンロード対象のファイル名やメタ情報に、検索クエリと関連するキーワードが含まれている場合、検索結果に表示される可能性があります。

資料への直接リンクが張られている場合

検索エンジンは、Webページだけでなく、資料への直接リンクも辿ることができます。
そのため、資料への直接リンクが他のWebページから張られている場合、検索結果に表示される可能性があります。

noindex設定がされていない場合

noindex(ノーインデックス)とは、検索エンジンにページをインデックスさせないために用いる記述のことです。
htmlタグに書き込めば、検索エンジンはそのページをインデックスの対象から外し、検索結果にも表示されなくなります。
資料ダウンロードページで提供する資料をWeb検索結果に非公開にしたい場合は、noindex設定を行いましょう。

資料ダウンロードページは、資料ダウンロードと引き換えに、訪問者の氏名やメールアドレスなどの情報を収集するためのダウンロードフォームが設けられています。
しかしながら、検索結果に資料が表示されて閲覧できるならば、訪問者はわざわざダウンロードフォームに情報入力しないですよね。
適切な設定を行い、正しい活用を行えるようにしましょう。

まとめ

資料ダウンロードページは、単に資料を提供するだけでなく、様々な重要な役割を果たします。
そのため、Webサイトを運営しているなら活用するに越したことはないですよね。
しかしながら、適切な設定やセキュリティ対策を行えず、最悪の事態を迎えてからこんなはずではなかったと後悔だけはしたくないところです。
自サイトに資料ダウンロードページを作成しようと検討している方々に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。